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植木鉢のサイズ選択に困ったら|号数の見分けと適したサイズの測り方

植木鉢のサイズ選択に困ったら|号数の見分けと適したサイズの測り方

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ガーデニングを行う際に知っておきたい鉢のサイズの測り方。適切な鉢を使うことで、植物も健やかに育ちます。そこで今回は、鉢・植木鉢のサイズの基本的な知識から、サイズの測り方、さらに号数別にどのような植物を育てるのに適しているのかを解説。これから植物を育て始めようと考えている方はぜひ参考にしてください。

鉢・植木鉢のサイズの見方|号数の概念

大きさの違う3つの植木鉢の画像

鉢・植木鉢のサイズは、上部の直径を基準とする「号」という単位で表されます。鉢の直径が大きくなるほど、号の数字も大きくなるのが特徴です。1号あたり約3cmずつ直径が大きくなっていきます。

たとえば、標準的な植木鉢で1号であれば直径が3cmで土の容量は0.1L。5号であれば直径が15cmで土の容量は1.3Lです。

Tips
1号は尺貫法における1寸(約3.03cm)と同じサイズを表します。ホールケーキの号数などと同じ大きさの単位です。

標準的な普通鉢の号数と土の容量を以下にまとめました。あくまで目安の数値なので鉢の素材や鉢の高さによっても異なりますが、参考にしてみてください。

号数 直径(cm) 土の容量(L)
1号 3 0.1
2号 6 0.15
3号 9 0.3
4号 12 0.6
5号 15 1.3
6号 18 2.2
7号 21 3.5
8号 24 5.2
9号 27 7.8
10号 30 8.5
11号 33 10
12号 36 14
13号 39 23
14号 42 29
15号 45 36

丸型以外の鉢には「型」という単位が使用され、長辺(一番長い辺)のサイズを基準に示します。1型あたりは約1cmで、長辺が40cmを超えると40型のプランターとして扱われるのが特徴です。たとえば、20型は直径20cmの鉢を指します。

また、丸型ではない鉢に号数表記が使用されている場合は、号数を参考に計算します。たとえば7号だと一辺21cmになります。

鉢を選ぶ際は、直径の大きさや号数に対して、どの程度の土が入るかを確認しておくことも大切です。号数の概念を理解して、育てる植物に合わせた鉢を選びましょう。

土のおおよその容量は以下の計算で求められます。

  • 丸型の鉢

「半径(cm)×半径(cm)×3.14×高さ(cm)×0.6~0.8=容量(ml)」

  • 角型の鉢

「幅(cm)×奥行(cm)×高さ(cm)=容量(ml)」

ただし、丸型の鉢は下の部分が細くなっているものがあります。そのため、あくまで目安量として押さえておいてください。

鉢のサイズの選び方と測り方

鉢の大きさを測っている画像

植物を鉢で育てる際は、鉢のサイズの選び方と測り方を理解することが大切です。鉢のサイズによって用途が異なる点にも注目してください。観葉植物を育てたい場合や家庭菜園で使いたい場合など、目的に合わせて選ぶ必要があります。失敗を防ぐための測り方のコツも紹介するので、参考にして挑戦してみましょう。

サイズの測り方

お店で植木鉢のサイズ感が分からず悩んでいる方や、おうちにある植木鉢のサイズが分からない方でも、測り方を知っていればおおよそのサイズを計測できます。

簡単なサイズの測り方として、握りこぶしを利用する方法があります。鉢の中に握りこぶしが入れば、2.5〜3号鉢であると推測できます。大きいサイズの鉢は握りこぶしを2つ使えば、5〜6号(直径15〜18cm)の鉢を測ることが可能です。

一般的な握りこぶしのサイズと鉢の号数を以下にまとめました。

握りこぶし 横幅(cm) 測れる鉢の号数
成人女性 約7cm 2.5〜3号(直径7.5〜9cm)
成人男性 約8cm 3号(直径9cm)
握りこぶし2つ分 約15〜18cm 5〜6号(直径15〜18cm)

また、店内にお客様用のメジャーが設置されているお店もあるので、正確にサイズを測りたいときは利用してみてください。

Tips
商品によっては鉢底の裏面にサイズや容量が記載されている場合もありますので、確認してみるといいでしょう。

サイズの選び方

鉢は植える植物に適したサイズを選ぶのが大切です。鉢は地植えと異なり土の容量が決まっているため、根の張り方を考慮する必要があります。

大きければよいというわけではなく、植物の成長に対して大きすぎる鉢を選ぶと、水はけが悪くなって根腐れを起こす場合もあります。育てる植物の大きさに合わせたサイズの鉢を使い、植物が成長してきたら一回り大きい鉢に植え替えるようにしてください。

1号〜3号で育てられる植物

白い壁の背景とサボテンの画像

植木鉢でも最も小さいタイプである1〜3号の植木鉢は、サボテンや多肉植物、小さな観葉植物に適しています。土・水分・肥料をあまり必要としないため、容量が小さくても生育するのがポイントです。コンパクトなサイズで、キッチンや窓際などのインテリアとして植物を置きたい場合にもぴったりです。

4号〜7号で育てられる植物

紫色のパンジーの画像

4〜7号の植木鉢は、小〜中型の植物を育てるのに便利。具体的には、ガジュマル・ラディッシュ・バジルなどにぴったりです。3号までの植木鉢に植えた植物が育ち、窮屈になった場合に植え替えるのにも適しています。

また、ホームセンターなどで市販されている花苗は3~4号サイズのポッドに入ったものが多いため、ポッドのサイズより少し大きめの鉢に植え付ける場合など、4~7号鉢が活躍する場面は多くあります。ペチュニアやパンジー・ビオラ、ヒャクニチソウなど、ガーデニングで定番の花苗にもおすすめです。

土を十分に入れられるため、ベランダなどに置いておけば簡単な家庭菜園も楽しむことができます。使う機会が多いサイズ帯なので、初心者から上級者まで、用意しておいて損はないでしょう。

 

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8号〜12号で育てられる植物

紫色のクレマチスの画像

8〜12号の植木鉢は、中型観葉植物や根菜などの野菜栽培に適しています。根の成長が早い植物は、はじめから9号程度の鉢に植えても大丈夫です。

根を縦に深く伸ばすクレマチスなどに適しています。また、ヒマワリなどの大柄な植物を鉢植えにする際も使用できるサイズです。

土を入れると持ち運ぶにはやや重く感じるサイズなので、ココヤシ繊維などを土に加えると軽量化できて扱いが少し楽になります。ある程度のボリュームがある植物を育てたい場合は、8~12号鉢を検討してみましょう。

 

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13号以上で育てられる植物

窓辺に置かれたオリーブの木の画像

13〜15号サイズの植木鉢は、大型観葉植物や屋外に設置する低木にも使えます。鉢自体のサイズも大きいので、購入前に設置スペースを考える必要があるでしょう。

土の容量も増えるため、総重量はかなり重くなる点にも注意が必要です。

オリーブや果樹などを育てるのに適しています。

 

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深さはどう選ぶ?

鉢は同じ号数でも製品によって深さが異なります。深さによって普通鉢・浅鉢・深鉢と分類されているので、深さも植物に合わせて選びましょう。

普通鉢

様々な色の普通鉢の画像

普通鉢は標準鉢とも呼ばれ、鉢の口径と高さがおおよそ同じ長さです。プラスチックや素焼きなど素材も幅広く、製品数が多いため好みに合わせて選びやすいタイプです。植える植物を選ばないのもポイント。一般的な草花を育てたい場合や、深さの選択に迷った場合は普通鉢を検討してみてください。

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浅鉢

浅鉢に植えられた盆栽の画像

浅鉢は平鉢とも呼ばれ、鉢の口径に対して鉢底が浅いのが特徴です。普通鉢よりも半分以下の高さしかないため、根を浅く張る植物に適しています。たとえば、サツキ・アザレア・ベゴニアなど。さらに、イネ科の植物やシダ類にも向いています。種まきや挿し木で使うのにも便利。ほかにも、植物を小さめに育てていきたい際や盆栽のような用途に使うのにもぴったりです。

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深鉢

深鉢に植えられた大きな観葉植物の画像

深鉢は長鉢とも呼ばれ、鉢の口径よりも高さがあって細長いフォルムが特徴です。深さがあるため水分を維持しやすく、乾燥を嫌う植物を育てやすいのもポイント。一方で水はけが悪いため、多湿を嫌う植物を育てる場合は、腐葉土やピートモスを土に混ぜて通気性を高めるなどの工夫が必要です。

シンビジウムや胡蝶蘭・バラなど、根が深く張るタイプの植物に適しています。また、ユリのように上根と下根を出す植物にも使用できます。

バラは根腐れを起こしやすいため、スリットを入れて通気性を良くしたバラ専用鉢を用いるのがおすすめです。

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受け皿も揃えよう

植木鉢を室内に置く際は、セットで受け皿も揃える必要があります。鉢底穴がある植木鉢は、受け皿がないと水や土が流れ出てしまいます。鉢の号数ごとに対応する鉢受け皿が市販されているので、サイズを合わせて揃えるようにしてください。手持ちのお皿やトレーなどで代用する場合は、鉢底の直径よりも一回り大きいものを使ってみてください。

また、なかにはキャスターが付いている受け皿もあります。サイズの大きな植木鉢は重量も重く、土を入れたあとに動かすのが困難なので、移動しやすい工夫を施した受け皿を使うのもおすすめです。室外に鉢を置く場合は、鉢受け皿は基本的に必要ありません。

Tips
部屋の中に植木鉢を置くと、土や植物の重さで床を傷つける可能性があります。床を傷つけないように、受け皿の下に柔らかいマットや布を敷いてみましょう。なるべく床と同じ色のものを選ぶとインテリアに馴染みやすくなります。

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鉢のサイズ選びの注意点

植物の植え替え道具の画像

鉢を選ぶときは、植え替え時は植物よりも1〜2号大きなサイズを選ぶこと、鉢の形状や素材によっては入れられる土の容量が異なることに注意が必要です。また、鉢のデザインによっては想定する土の容量よりも少なくなる可能性があります。注意点を詳しくご紹介するので、参考にしてみてください。

植え替えの時はサイズを大きめに

植物の成長に合わせて植え替えが必要な場合は、大きめのサイズの鉢へ移すのが基本です。植物の成長具合にもよりますが、植え替えの際は1~2号ほど大きな鉢を利用します。

植え替えは鉢底に穴がある場合、穴から根が見え始めたタイミングが適切です。根詰まりを起こす前に、植え替えを検討してみましょう。

 

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鉢の形状・素材によって土の許容量は変わる

鉢で植物を育てる際、鉢の形状や素材によって必要な土の量は異なります。素焼き鉢やテラコッタ鉢など陶器製の鉢は、プラスチックや金属製の鉢と比べて厚みがあるため、同じ号数でも中身の容量がやや少なめになります。また、プラスチック製の鉢でも、あえて厚みをつけたデザインのものも存在します。

鉢の形状もさまざまで、同様のサイズでも形によって必要な土の量は変わります。くびれ等の装飾の有無によっても若干の増減があるので、注意が必要です。

サイズの測り方を覚えたらおしゃれな鉢を買いに行こう

おしゃれな鉢に植えられた植物

好きな場所で植物を育てられる植木鉢。植物ごとに適切な鉢のサイズがあるため、育てる植物に合わせてサイズを選ぶのが大切です。新しく植物を育てる場合は、適切なサイズの鉢があるか確認してみてください。自分の握りこぶしを使うと、おおよその号数が測れます。

また、鉢の種類によってインテリアも大きく異なります。気分転換に新しい鉢を探してみるのもいいでしょう。ホームセンターで実物を見るのはもちろん、手軽に通販で鉢を選んでみるのもおすすめです。

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